名鉄協商株式会社

    協える仕事

    協える仕事 vol.2 「カリテコ10年を迎えて」 (後編)

    2019年はカリテコ始動から10年目、主要メンバーが見てきたサービスの移り変わりとこれから目指す未来とは。

    対談メンバー

    カーシェア事業部長 鈴木 正裕

    パーキング関西営業部長 兼
    関西法人営業部長 髙橋 裕一

    モビリティ業務室 城 聖子

    広報担当 真脇 咲

    高まるスピード感(dカーシェアと東京進出)

    真脇

    カリテコは今後どうなっていくと、みなさんはお考えですか?

     

    今以上にご利用者が増え、乗りたいと思ったら即時使える方向に移っていくのかなと思います。ビジネスや観光、様々な移動シーンにおいて「今すぐ」「今だけ」使いたいというニーズがますます増えてくるのではないでしょうか。

     

    鈴木

    2018年11月より、(株)NTTドコモと提携し、複数ブランドのカーシェアの予約から決済までがWEB上で行えるサービス「dカーシェア」において、「カリテコ」をご利用いただけるようになりましたが、特に東京や観光地の金沢では「dカーシェア」のご利用が目立ちます。dカーシェアに登録していれば、カリテコに入会しなくても同意をいただくだけで、即時使えるので移動先での利用にとても便利です。利用される方は増え続けていますね。

     

    カリテコとしては、一度ご利用いただいた方にはまた使っていただきたいですし、その辺りの利用促進には力を入れていきたいですね。

     

    髙橋

    カリテコ全体でいろんなプロモーションを行っていると思いますが、これまでなかったようなニーズも増えてくると思うので、今後ますます情報発信していく必要がありそうですね

     

    真脇

    4月に進出したばかりの東京ではどんな感じですか?

     

    実は、名古屋で始めたときと同じ感じが蘇っています(笑)。 まだステーションが少ないので、プロモーションではやれることが限られていて、先ずは、ステーション近くにお住まいの方へのアプローチを進めている段階です。はやく認知いただかないと。

     

    髙橋

    その苦労は10年前と変わらないんですね。そういえば、真冬に外で何時間も入会キャラバンを実施して凍りついたときもありました(笑)。

     

    あのときは辛かったです。

    【写真】(上):東京ステーションの広告ビジュアル
    (下):カリテコステーション「文京第10湯島3丁目11」

    カーシェアを取り巻く環境の変化に対応

    真脇

    名古屋より東京や大阪の方がカーシェアのニーズは高いと思うのですが。

    そうですね。東京ではビルやマンションの下に1台だけのステーションなどもよく目にします。

    高橋

    大阪でもコインパーキングの開発営業を行っていると、土地の有効活用とマンションの付加価値向上の両方につながる観点で、マンションのオーナー様から敷地内におけるカーシェア設置について提案が欲しいとの依頼を受けるケースが増えていますね。最近は大学や病院などの公共施設においてもカーシェアの導入をよく目にします。

    鈴木

    ただ、カーシェアは設置して終わりではなく、その後の運用が大事だからね。

    高橋

    そうですよね。投資が先行しすぎても、環境や利用者が追い付かないと苦しい結果になってしまいます。ステーションはニーズやタイミングを見極めて的確な場所に開設したいですね。そして、観光のニーズにももっと応えていけるといいと思います。

    鈴木

    移動した先でどれだけ便利な場所にあるか。駅とか、空港とか。

    そうですね。カリテコは駅からの端末交通という役割を担えます。そのとき電車との連動がスムーズだといいです。やっぱり身の回りにどれだけステーションがあるかだと思いますが、それは今後自宅近くに限りませんね。

     

    alt【写真】(上):「dカーシェアでもご利用可能」をポールにも表示
    (下):カリテコステーション「金沢尾山神社前」

    カリテコだからできること“質”へのこだわり

    鈴木

    10年前は、ほとんどの人が車を手放すという意識がなかったはずだけど、今はもう車を持たない人がこの地域でも本当に増えましたね。

    そうですね。以前は車を手放そうかどうしようか迷っているからカーシェアの説明を聞きに来たという方がよくいらっしゃったのですが、今はもう手放す前提でいらっしゃる方が多いです。

    真脇

    そうなんですね。

    これからは圧倒的に車を持たない世代になっていくじゃないですか。そうするとカーシェア自体のニーズはあるとして、あとはどれだけお客様のニーズに対応できるかどうかなのかなと。例えば、カーシェアでありながらマイカーのような感覚で、お客様一人ひとりのお好みに合わせていくといった取り組みなども。内装をカスタマイズするとか・・・。

    鈴木

    着座するときシートの位置が自動で調整されたり、リラックスできるアロマが漂うとかね。

    ITがもう少し進化してきたらできると思うんですよね。ご予約の段階で状況を把握して。

    鈴木

    そうそう、カタチにはしていけると思う。

    真脇

    鈴木部長は長年、カーリースそしてカーシェアと、お客様に車をご提供し乗っていただく事業を経験されてきた中で、大切にしてきたことはどんなことですか?

    鈴木

    カーリースもカーシェアも、お客様には、先ずは安全第一ですが、いつも「キレイ」な車に乗っていただきたいと思いますね。これからも、そこには力を入れていきたいです。

    私も同感です。少しずつでも車の数を増やしながら、現状のカリテコにおいては何がお客様にとって一番サービスになるのかを常に考え、私たちができることで最善の選択をしていきたいですね。

    高橋

    今約30,000人いる利用者様の声をどれだけ反映できるか。そこにどのように対応していくかでカリテコの未来が見えてくるのではないでしょうか。

    alt【写真】名鉄AUTO30周年記念イベントに出展。
    カリテコでBMWを借りてアウトドアに出かけるシーンをイメージ。(2019年3月)