歴史編

1創業
すべての始まりはレンタカー事業
オープン当日車をつらねてパレードを行う

高度成長期において、高速道路の建設や所得水準の向上、週休2日制の広がりなどを背景に大型レジャー時代を迎え、鉄道、バス、タクシーに次ぐ交通機関としてレンタカーに大きな期待が寄せられた。1969年、航空・私鉄の運輸各社による出資でニッポンレンタカーサービス(株)が設立され、そのネットワークが全国に広がっていった。名古屋鉄道ではかねてからグループ企業と提携してニッポンレンタカーのフランチャイジーとして中部圏一円をサービスエリアとしたニッポンレンタカー中部(株)の設立準備を進め、71年2月18日に会社創立総会を開き、同24日に設立登記を果たした。

本社は名古屋市中村区下広井町一丁目135番地に置き、資本金は3,000万円(名古屋鉄道、北陸鉄道、豊橋鉄道、岐阜乗合などの出資)。社長には名古屋鉄道副社長の梶井健一が就任した。

事業エリアは愛知、岐阜、静岡の東海3県と富山、石川、福井の北陸3県にまたがり、営業所はニッポンレンタカーの名古屋駅前営業所を譲り受け、これをベースに名鉄の金山橋、新一宮、犬山、豊橋の各駅に営業所を設置。そのほか浜松、静岡、北陸にも金沢、金沢駅前、和倉、敦賀に営業所を開設して同年4月に本格的な営業を開始した。営業開始当初の保有車両はトヨタ、ニッサンなどの新車の乗用車、ライトバンを併せて約130台だった。

1971年当時のニッポンレンタカー中部 名鉄新岐阜営業所
1971年当時の名鉄新岐阜駅周辺