歴史編

10岐阜市街地活性化への対応
名鉄岐阜駅のリニューアルとともに
街を元気にしたECT(イクト)
イクト営業開始(2009年9月)

JR(国鉄)岐阜駅や新岐阜駅を中心とする市街地は大きく発展し、多くの人で賑わっていたが、90年代以降には郊外に大型SCが台頭したことによって消費者が流出。この影響を受けて2000年代になると中心部では複数の大型商業施設が閉店し、市街地の空洞化が顕著となった。名鉄グループの流通再編成により、当社では2002年に岐阜メルサの経営に参加。ファッション館、グルメ館、サービス館(駐車場、オフィス等)の3館の営業を承継したが、厳しい状況が続いた。

こうした中、空洞化を食い止め、中心市街地の活性化、賑わいの創出を図るべく、岐阜市では中心市街地活性化基本計画を策定。名古屋鉄道では06年に新岐阜ビルの解体に着手し、当社は新岐阜百貨店跡地に建設される新たな商業ビルの立ち上げと運営に加わることになった。

2009年、前年から建設が進められてきた新商業ビル「イクト」がグランドオープンし、同年に岐阜メルサの営業を終了した当社は、その運営を開始した。コンセプトは「彩・食・賢・美」。食をメインに美しく彩り豊かなライフスタイルを提案し、1・2階フロアに18店舗が入店。名鉄岐阜駅新駅舎、岐阜バスターミナル改修に続くイクトのオープンで名鉄岐阜駅前地区の名鉄グループ一連の開発は一区切りし、一帯の機能性や利便性が一段と高まった。

イクトではその後も駅前の集客と活性化を図るために岐阜ロフト・名鉄観光サービス名鉄岐阜駅旅行センター・岐阜バス観光ターミナル旅行センターと合同の大抽選会など各種イベントの企画を実施していった。

岐阜メルサ ファッション館(2004年)
イルミネーションで彩られた岐阜メルサ(2007年12月)
「名鉄協商パーキング イクト」営業開始(2009年9月)
イクト誕生10周年祭を開催(2019年9月)