歴史編

112005年 中部ビッグプロジェクトへの参画
セントレア(中部国際空港)開港と
愛知万博「愛・地球博」開催
中部国際空港駐車場の受託業務を開始(2005年2月)

2005年2月セントレア(中部国際空港)が開港した。日本トップクラスの空港機能と多様性をもつ中部国際空港は一大観光スポットにもなっている。その開港直後(3月)に始まった愛知万博「愛・地球博」は185日間の開催で約2,205万人の入場者を集め、官民一体となった取り組みは大成功を収めた。当社でもこれらのビッグプロジェクトに向けて、1999年に対策プロジェクトを立ち上げて取り組み、各分野で参画した。

駐車場部門では空港の駐車場(8,000台)と観光バスプール(29台)、そして愛・地球博のささしまサテライト会場駐車場(700台)を運営管理。大型駐車場のオペレーションに実績を持つ当社ならでの委託だが、セントレア開港時には予想に反して空港利用以外にも空港見学のマイカーや観光バスが殺到して駐車場入口前に渋滞が発生したこともあったが、何万台というクルマを捌くオペレーションのノウハウを得ることができた。ささしまサテライトでは名古屋市内に駐車場への誘導看板を設置したり、ラジオの交通情報で駐車場の空き具合を放送してもらうなど、ソフト面でのサービスも行っている。

レストラン部門では90年代の地方博への出店の実績を踏まえ、愛・地球博会場にタンドールで焼かれた本格的なナンとオリジナルカレーを提供する「本場インドカレーの店 名鉄協商」を出店。その売上は4億8,500万円に達した。この店の食材調達に当たった食品部門も空港関連のケータリング会社、空港内レストランへの食材卸で売上を伸ばした。

ベンディング部門では空港との契約3社のうちの1社に選ばれ、セントレアと国交省や航空関連事務所、整備場などの付帯施設に約90台の各種自販機を設置。1カ所の立地で90台もの大量設置は初めての試みで、自販機1台1台の販売情報をオンラインで検量するシステムを実験的に導入している。空港関係の売上は1億3,000万円を達成。

その他にも提携販売(リース物件)部門では、中部国際空港での名鉄グループ各社の移転・オープンに伴う設備投資があり、愛知万博で各バス会社が需要に対応するため前倒しの登録を行ったことにより新車の観光バスの受注が大幅に伸び、建築資材部門、建築・インテリア部門も空港・万博関連需要に大きく寄与した。また、地下鉄藤が丘駅前「名鉄ランブリング・エフ」建て替えの敷地を万博の長久手会場に向かうリニモ乗客の待機スペースとして提供している。

中部国際空港バスプール営業開始(2005年2月)
中部国際空港に自販機コーナー設置(2005年2月)
愛・地球博に出店した「本場インドカレーの店」
(2005年3月~9月)
愛・地球博ささしまサテライト会場駐車場
(2005年3月~9月)