歴史編

17商品販売の変遷
歯ブラシからヘリコプターまで多種多様な商材を取り扱う
多目的ヘリコプター ベル式429型

ニッポンレンタカー中部創業2年目の1972年から経営の多角化として、まず自動販売機による商品販売が始まった。その延長でホテルに向けて自販機貸与を付け加えての消耗品(歯ブラシなど)販売を積極的に展開、74年には厨房機器や電気機器、家具などの販売も開始している。自動販売機の取扱いは、その後ウーホーなどオートレストランの展開とともにベンディング事業として進化していった。

名鉄協商となってからは78年に建設資材の販売を開始。87年には「つくば博」への出店と同時に食品事業に進出し、メイク(名鉄クッキング)が閉鎖した事業を承継し、最初の商品(業務用カレー)を名神高速のSAなどに納入した。

その他の商品としては、各種包材、スポーツ用品やレジャー用品、観光バス向け業務用ビデオ(94年)、移動体向け通信カラオケ機器(96年)の販売などが続く。給水用防錆材「エンビック」(88年)、米国製トレーラーホーム(95年)、フライヤーの食用油活性化装置「から作」(98年)、携帯電話で利用するコインロッカー「クロスキューブ」(03年)なども取り扱った。

90年代後半には、使用済み乗車券のリサイクルシステムを確立し、そこで生まれた各種製品(トイレットペーパーや駅ベンチ)を全国の私鉄各社や集客施設に販売している。2000年代以降、ベンディング事業は、中部国際空港や名古屋ルーセントタワー内自販機の一括管理など、新たな販路を拡大していった。06年には名鉄OAの吸収合併によりIT営業本部としてOA機器の販売を開始し、後に愛知県における富士ゼロックス複合機の販売台数で1位を獲得。そして、15年には中日本航空(株)商品販売事業本部の事業を譲受したことから、タイヤ、介護食、証明写真などが新たな商材として加わった。

一方提携販売部門(物件リース)としても、コンピュータ、OA機器、設備、備品など、取り扱いは多岐にわたる。83年から現在までにおける数々のヘリコプターリース契約の中では、93年に報道用の大型ヘリコプター(アエロスパシアル式AS332L1型)を中日本航空(株)と総額約13億円で契約。2017年にはベル式429型のドクターヘリコプター2機を総額約16億円で契約している。

時代を背景に、当社では様々な商材を取り扱ってきた。これらの変遷を経て、現在では商事部門を、建設、オフィス、ベンディング、ホテル、リサイクル・省エネ、食品、タイヤ、ファイナンスに区分して営業活動を行いながら、新規事業に取り組んでいる。

ホテル用自販機(当時)
ホテル用自販機商品(当時)
缶ベンダー(1980年頃)
レジャー用品販売(1980年頃)
現在のホテルアメニティグッズ
現在の自販機コーナー(名鉄カルチャースクール)