歴史編

4昭和レジャー最盛期を支える
オートレストラン「ウーホー」は国道沿いのミミズク
「ウーホー名岐店」営業開始(1978年10月)

多角化の一つとして始まったベンディング事業は業務を拡大していき、やがて自社でも自販機店舗を持つことになった。それがオートレストラン「ウーホー」。オートレストランとは飲食物の提供を自販機で行うドライブインで、自販機が簡単な調理を自動で行い、省人化されたことで24時間営業も可能。いつでも温かいものが食べられる数少ない憩いの場となったことから、高度成長期以降のモータリゼーションに伴って長距離ドライバーたちの支持を得た。さらに、ゲーム機などを併設したことで家族連れの利用も増え、小さなレジャースポットという側面もあった。

ウーホー第1号店は1976年、名神高速道路一宮インターチェンジ付近の国道22号線沿いに開店した「ウーホー一宮店」。施設は約140㎡の売場と60台分の駐車場を有し、自販機で珈琲、おにぎり、サンドイッチ、うどん、カレーライスなどの飲食を提供した。続いて翌77年には小牧店、内津店、五郎丸店、栗東店を次々にオープン。当社直営とフランチャイズによる開店ラッシュが80年代半ばまで続き、90年代までに愛知県を中心に長野県から滋賀県までの19店が開業。看板のロゴマークから「国道沿いのミミズク」として、地域の人々に親しまれた。

ウーホー第1号店と同じく1976年に開業し、当社が長島熱帯植物園(当時)から営業を受託した「オートスナック長島」は天然温泉付きの施設で、2001年には当社の直営店としてリニューアルオープン。食事メニューも充実させ、2017年3月に閉鎖するまで、特に夜間長距離ドライバーの休憩地として利用された。

また80年代に入るとレジャー・スポーツ施設にも進出。その契機となったのが南知多ビーチランド内にあるプレイランドの営業受託(1979年)。89年には新アトラクションとしてSLコースターを納入。そして98年には新穂高ロープウェイに当社が設計・施工した日本初の2階建てゴンドラを納入した。

ウーホー店内の様子(1970年代)
直営店化してりニューアルオープンした
「オートレストラン長島」 (2001年8月)
南知多ビーチランドプレイランドの営業受託
(1979年4月)
南知多ビーチランド「SLコースター」営業開始
(1989年4月)