歴史編

7地方博覧会ブームに乗る
つくば博・地方博への出店で食のパフォーマンス
国際夢交流博に出店した本場インドカレーの店(1997年7月)

80年代から90年代にかけてブームといえるほど全国で次々に地方博覧会が開かれた。全国から、あるいは世界から大勢の人が集うビッグイベントの場で、来場者に食のパフォーマンスで楽しんでもらう狙いで、当社の商事部門では飲食店舗を出店した。

1985年に開催された「つくば科学万博」では世界から約2,034万人の来場者数を記録した。この会場で当社は「名鉄スナック」に並んでテイクアウト店「名鉄協商スナック」を出店。メインストリートに面して人の波が絶えない場所でホットドッグ、フランクフルト、生ビールなど軽食を提供し、ローストビーフを使用した本格的ハンバーガーが人気を呼んだ。なお、この出店をきっかけに、87年、食品事業の営業を開始。名鉄ストア子会社の名鉄クッキング(メイク)が閉鎖した事業を承継し、工場機能以外の営業(顧客)を引き継ぐことになった。

88年に開催された地方博「ぎふ中部未来博」ではインドカレー店をプロデュース。インドから本場のコックを招き、店内にタンドール(ナンなどインド料理を焼く窯)を設置した本格的なスタイルが評判になった。当時は地方では本格的なインドカレーに出会うことがなかったので、インド式の調理パフォーマンスや香り豊かな辛味は来場者にとって新鮮な体験となった。そこで以降の地方博への出店はずっとそのスタイルを踏襲した。

92年「ジャパンエキスポ富山」では当社の出店のほか、グループ86社が共同で「名鉄ぐるーぷコミューター航空館」を出展。

その他の地方博出店実績は、世界デザイン博覧会/名古屋(89年)、国際花と緑の博覧会/大阪(90年)、信州博覧会(93年)、まつり博三重(94年)、可児市花フェスタ(95年)、世界炎の博覧会/佐賀(96年)、山陰みなと博覧会/鳥取・国際夢交流博覧会/仙台(97年)、南紀熊野体験博(99年)、淡路花博・恐竜エキスポふくい(2000年)、うつくしま未来博/福島・山口きらら博(2001年)に及ぶ。

つくば科学万博にテイクアウト店を出店(1985年3月)
ぎふ中部未来博にインドカレー店を出店(1988年7月)