歴史編

14カーリース事業の歴史
営業車から福祉車両まで全メーカー・全車種で対応

日本にカーリースが誕生したのは1963年。70年代にはクルマを利用する企業が車両の所有からリースに切り替えることへの需要が高まっていった。当社でもニッポンレンタカー中部時代からリース事業に取り組み、74年には、名古屋駅前に2階建・鉄骨プレハブ造りの事務所と点検整備工場を合わせもつリースセンターを新築し、事業のより一層の充実を図った。当時の主なリース先は名鉄グループ各社や大手企業など約50社で、リース契約車両250台の点検整備・管理をリースセンターで行った。

名鉄協商となってからリース契約は順調に増えていき、78年には契約車両500台を達成。同時にこの年から主として名鉄グループ従業員向けに「名鉄マイカーリース」の営業を開始する。

日立リースとのリース&リース提携契約などの追い風も受けて84年にはリース車両1,000台を達成。86年、倒産したジャパンリースの車両904台を競争入札により取得し、一気に所有車両を増やすとともに営業拠点の拡大をめざして東京営業所、大阪営業所を開設した。なお東京営業所は91年に撤退し、改めて2016年に関東支社を開設。大阪営業所はその後、関西支社へと昇格した。また合理化の一環でそれまで自社で整備していたリースサービスセンターは91年に廃止して外部委託とした。

92年からは観光バスのリース営業を開始。98年には観光バスの提携リース車両50台を達成している。また95年からリース事業の一環としてリースアップ車の入札会出品販売を開始。99年には車両の保険事業部を新設した。

2000年には中央三井信託銀行の社有車をリースバック契約、02年に名鉄観光サービスの社有車をリースバック契約するなどして05年にはリース車両1万台を達成している。またこの間、02年に岐阜営業所を開設し、後に支店へ昇格した。

2000年代になると全国のリース会社に先駆けて福祉車両のリースを展開。福祉車両は改良のスピードが速いため、契約の更新ごとに新車に乗り換えることができるリース本来のメリットが好評で需要が急増し、05年時点で東海・北陸・関西エリアの社会福祉法人、医療法人を中心に201法人・529台をリースしている。さらに車両リースと併せて当社商事部門と連携し、介護用品・備品の販売も手がけた。

07年、IT統括の協力でカーリース新システムを導入し、リース車の償却方法を定率からリース期間定額法へ変更。また同年には北陸支店を開設している。

そして2011年の東日本大震災の折には当社のリースアップ車(商用車)約20台を名鉄グループの宮城交通に寄贈。20年3月、リース車両は16,000台を突破している。

リースサービスセンター(1981年頃)
1978年頃のリース車両
大型トラックのリース車両
中古車オークション会場